絵本ZINE『僕が君だったころ』

絵本ZINE『僕が君だったころ』

＜しろさめのSNS投稿より（抜粋）＞

4年ほど前からずっと考え温め続けていた作品で、「SNSで公開するには長すぎるし、せっかくなら絵本の形にしたい。でも発表する場がない。個展の際に発表するのも良いけど描き下ろす時間がない…」と作るタイミングを逃しに逃していました。
今回コミティアに出ることが決まった時「この絵本を作るのはこの機会しかないのでは…？」と思い至り、新年早々体力と気力をかき集め2週間ほどで一気に36ページを描き上げました。

とある町の片隅で生まれた男の子と、氷の大地で生まれたホッキョクグマ 。
「どうして僕たちは僕たちになったのだろう」という、答えのない問いを考えるふたりのお話です。

両手に収まるほどのささやかなサイズで、出来るだけシンプルに素朴な雰囲気で、そして絶対に絶対に糸綴じにしたい…！というこだわりを無事実現できてとても満足しています。

何でもないことをぽつぽつと綴っているだけの絵本ではありますが、その何でもなさを楽しんでいただけたら嬉しいです。

ちなみに着彩は全て水彩ですが、今回は分離色絵の具を使いました。
使用したのは今話題のホルベイン・グラニュレーティングカラーのヒスイカズラの1本です。
真っ青な色彩からじわじわと紫が浮かび上がってくるのが楽しくて、塗っている間はとてもご機嫌でした。
ぜひこの色味も実際にお手に取ってご覧いただけたらと思います。

【サイズ】 W130mm x H130mm
【製　本】 オンデマンド印刷 36P 糸ミシン中綴じ
【用　紙】 Basic プレインホワイト（表紙・本文）
【初　版】2025年2月

※本作は電子書籍版を発行していません